関係性がベースのカウンセリングは相性が大切と考えます
ねむの木のカウンセリングルームでは、相性を重要視します。カウンセリングに来られるほとんど方は関係性に何かしらの問題を抱えて来られます。
『この人と私は合うのだろうか?』『どういう距離感で付き合う人か?』
この見立てが、『合うと思いたい』と誤ってとらえたり、『全部合わないとダメ』と完璧を求めたり、『よくわからない』だったり、『わからないし距離の置き方もわからない』など、困っている方が多くいらっしゃるように思います。『関係性』の不全を、『カウンセラーとの関係性が多く関わってしまう場』で改善を目指してゆくためには、相性の良さはとても、大切だと考えます。相性が悪ければカウンセリングのよってさらなる傷つきを受けてしまうかもしれません。カウンセリングは、探している段階からすでに始まっていると言えます。そういった考えから、ねむの木では、カウンセラーの人となりがわかるような紹介ページを作っています。カウンセラーのプロフィールを多く明かすのは一般的ではないカタチかと思いますが、そういった方針を選択することそのものが、カウンセラーの人となりと、とらえて頂き、選択の判断材料としてください。
ねむの木では『”自分で”自分を知っていくこと』がカウンセリングの主軸の一つと、とらえています。カウンセリングを始める際の自分を知るための第一歩として『自分とこのカウンセラーは合うのかな?』と、ご検討ください。
経歴
- 東洋大学文学部印度哲学科 卒業
- DH Institute of Media Arts 卒業
- 映像編集プロダクション 勤務(編集)
- IT企業 勤務(ディレクタ・プロデューサ・マネジャ)
- 学習院大学 人文科学研究科 臨床心理学専攻 博士前期課程 修了
- 単科精神病院 研修
- 小学校学習支援員
- 児童相談所療育手帳 判定員
- ひきこもりサポートネット 電話メールスタッフ
- 教育相談室 相談員(小中学への巡回有り)
- メンタルクリニック 心理士
- 都立高校 心理学講師
所属学会等
- 日本ユング心理学会
- 日本心理臨床学会
- 日本公認心理師協会
- 日本臨床発達心理士会
- 日本マインドフルネス学会
はじめまして
こんにちは。ねむの木のカウンセリングルームのカウンセラーです。臨床心理士、公認心理師、臨床発達心理士の資格を所持していますが、元々目指したのは臨床心理士で、その後に公認心理師、臨床発達心理士を取得しました。
『私は臨床心理士です』と自身を説明することは多いですが、私のアイデンティティは『臨床心理士』だけで成り立っているわけではありません。今までの人生の積み重ねにより成り立っています。専門的な訓練は受けましたが、一人の人間で、個性があり、できること、できないこと、得意なこと、不得意なことがあります。『臨床心理士』という顔は人生の積み重ねのうちの一部でしかありません。皆さんが一人ひとりが違うように、『私という個性』の上に『心理の専門性』が乗っかっているイメージです。その『私という個性』がどのように積み重ねられてきたかを、いくつかの切り口でお伝えできればと思います。
少し変わった経歴
臨床心理士になる前は、IT企業で企業のWebサイトの受託案件を企画・制作・納品するようなお仕事をしていました。このホームページはその経験から自ら制作しています。
IT企業の前は映像編集プロダクションでTVコマーシャルの編集の仕事をしていました。ミスがあったらすぐに修正できるWEBとは違い、公共の電波で放送されるようなTVCMではミスは放送事故になるため、編集や納品作業は一切のミスが許されないシビアでシリアスな現場でした。
さらにその前は、アメリカで3D Computer Graphicsを勉強していました。CG制作ではあるアーティストさんのMusic Videoの公募に応募したところ、賞をいただいたこともありました。
アメリカに行く前は、大学で印度哲学を専攻していました。ちょうど、地下鉄サリン事件があった頃でしたので、電車の中など外でサンスクリットなどの教材を開くと誤解されるのではないかと大変肩身の狭いような気持ちになっていました。
心理学への興味
大学時代に今につながる出来事としては、1年生の夏休み以降、後期のほとんどを大学に通うことができなくなったということがあります。いま思い返せばうつ状態だったと思います。当時は病気という自覚は全くなく、ただ元気が出ないなと思っていました。翌年、友人が同じ学科に入学してきたことをきっかけに自然と通えるようになりました。
アメリカでの生活も、心理学への興味に大きな影響を与えたと思います。アメリカでは日本での常識が覆されることもあり、「場所が変われば白も黒に変わってしまう」というような体験を何度もしました。自分自身も、日本語を話している時の人格と、英語を話している時の人格が変わる感覚があったり、日本にいるより自由にふるまえたりと、自分の中で何かが大きく変わる感覚がありました。
アイデンティティ確立から臨床心理士へ
大学生くらいからアイデンティティの確立に迷っていたように思います。どこに住み、どういう仕事をし、どういう未来を創造すればいいのかイメージがつきませんでした。今思えばアメリカに行ったのも、転職をしたのも『Right Answer』を探求のするための行動だったと思います。一見すると真剣に人生を考えてるようですが、実際は見つかったと思ったのに、なぜかすぐに違和感を感じていました。それは探してた『Right Answer』が自分視点ではなく、世間視点だったことに気がついていなかったからでしょう。
IT企業で大型案件を納品後、やや燃え尽き症候群のようになっていた時に、自分のある傾向に初めて気がつき衝撃を受けるということがありました。それを受けて、自分視点で自分に向き合わないといけないことに気がつき、臨床心理士を目指すことになりました。
このような経緯があり、現在は人の心理・こころと対話をする、ということをライフワークとしています。一般的な心理カウンセラーとは経歴が異なっていること、そのものが、私の心理療法、カウンセリングそのものであるといえるかも知れません。このようなカウンセラーとご自分の問題を話してみたいと思われましたら、一度ご相談いただければと思います。
※さらに詳しいことは、心理学の豆知識も踏まえながら、すこしずつブログなどで掲載してみようかなと思っています。